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沖縄に嫁いだナイチャーのヨメ(ゆるさく)がハムずと共にゆるい生活をお届けしますw


by LOHAS-biyori
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涙と雨と...(後編)

あちらこちら行く予定が前日からあったのでそれを済ませているとおよそ2時間弱経っていたでしょうか。
帰って何も食べていなかった私はちょっとつまみながらブログの下書きを始めていました。
ももたんはそのとき普通に寝ている様に見えていました。

ふと様子が気になったのでもものケージを覗くと、いつもと違う様子で寝ていました。
身体を時々大きく揺らしながら踞っていたのです。
いつも体勢を整える時によくやる様子だったのですが、あまりにも何度も揺れるのでおかしいと思い抱き上げると、物凄く冷たくなっていました。

慌ててタオルで包み様子を見ると息も絶え絶え、視線もうつろ。
ぐったりしているももたんを指で軽く叩くといくらか反応あり。
普段はしない口からの呼吸。
この辺りからももたんの名前を呼び続け半分パニックになっていました。
すぐに病院に電話してタクシーを呼び乗り込みました。

タクシーの中でずっと呼びかけ続け、マッサージなどを繰り返していると時々落ち込んでしまう眼を一生懸命開けて頭を起こし私の指に齧り付きました。
そしてまたぐったり.....
そうこうしているとオチッコをだらしなく漏らし始めてしまいました。
涙が止まりませんでした。
タクシーのおじさんも様子を察してかとても急いでくれてました。

病院まではものの6〜7分。
支払いを済ませ、病院に駆け込みました。

もう殆ど言葉にならなかったです。
『ももが死んじゃう....』それしか言えませんでした。


病院はそのときとても忙しい時間帯だったようでした。

いつもの先生がすぐに来てくれて酸素吸入の為のケースへ。
私はただただ泣く事しか出来ませんでした。

処置室に入れてもらいももたんを見た時、一生懸命立ち上がろうとするももたんの姿がありました。
でもすぐにまたぐったり....
先生曰く、肝臓に膿がたまっているかもしれないし、腸内の異常発酵で最近感染し敗血症にかかっているかもしれないと言われました。

非常に危険な状態。
助かるとは言えないと言った口調でした。
でも、望みが無い訳ではないのでひとまず家で待機して欲しいと言われました。
帰る前にももたんを沢山撫でてあげて下さいと言われました。
もしかしたらお別れになってしまうかもしれないからだったのかそれは分かりませんが、私はあまり触ってあげられませんでした。

『大丈夫。ももたんは強い子だから。絶対元気になりますよね。』それしか言えませんでした。
先生は難しい表情でした。

今となってはそのまま待っていた方が良かったのかもしれませんが、その時は絶対帰って来ると信じていたので家に帰って待つ事にしたのです。


帰り道、何故か私はタクシーでいそいそと帰る気になれませんでした。
歩けば1時間は掛かる道のり。
でもめそめそとしつつも歩いて帰りました。

病院を出てすぐに黒猫が私の方をじっと見つめて座っていました。
私が見えなくなるまでじっと.....
それが不吉な知らせではない事を祈りながら歩みを進めました。
そしてもうすぐ家の付近というところでまた黒猫。この猫も私をずっと見つめていました。
まるでお迎えに来た神様の使いの様に....

そんな思いを打ち消す様にアパートを目指して早足で帰りました。
家に入った途端声を出して泣いてしまいました。
不安と恐怖が襲って来ました。
それに追い討ちをかける様に電話が鳴りました。
『病院からじゃない。きっと違う!』と思いつつ出ました。
...が、それは病院からのももたんの訃報でした。

不思議とすぐには涙が出て来ませんでした。
淡々と話を聞いていました。
付きっきりで見ていてくれたそうです。病院は混み合う時間帯だったのに。
最期は心臓マッサージをしてくれたがダメだったそうです。苦しんで暴れる事も無かったそうです。もうきっとそんな力なかっただろうから.....

先生が診察の空き時間を見計らってももたんを送り届けてくれました。
包帯に包み、ガーゼを掛けて小さい箱に入れて、中には魔除けのお米とお塩を入れてくれていました。
それと一緒に花束も......(前編冒頭の写真にある花束です。)
涙と雨と...(後編)_b0113334_20554581.jpg

私が聞いたのでペット葬のパンフレットも持って来てくれました。(結局行かなかったのですが...)

先生はひたすら謝っていました。涙ぐみながら....
私は涙を流しつつもお礼しか出て来ませんでした。いつもいつも本当に一生懸命して下さって、励ましてくれていた先生だから。
とても素敵な先生や病院に巡り会えた事は結果はこうでしたが幸せだったと思います。

いっぱい泣きました。自分がなくなってしまいそうなくらい。
ももたんが入った小さな箱を抱えて嗚咽を漏らしながら。
午後5時頃の出来事でした。


それでも何とか旦那ちゃんのご飯の仕度などをしていました。
心配して何度かメールもくれていたのですが、何とか気丈に居ようとしてしまう自分がいたり...

ももたんのケージに戴いたお花を置き、ももたん(が入った箱)をケージの前に。両端にお水と大好きだったゴチソウを盛ってあげました。
涙と雨と...(後編)_b0113334_20573683.jpg
ヒヌカンにももたんが無事お空へ行ける様に連れて行って下さいと線香を上げてお願いしました。だからもうここには居ないんだと思います。

でもずっと泣いてました。ケージとそこに横たわるももたんの前に座って。

『ごめんね』しか出て来なかった。
ただただずっと謝ってました。
そしてずっと冷たくなってしまったももたんを撫でていました。
でも、おかしな事に夜は泣きつかれて寝てしまいました。

朝は、起きたらももたんがオハヨウって言ってくれるんじゃないかと思ってまだ目覚ましも鳴らない時間に目覚め、ももたんのところへ行きました。

勿論そのまま。


小梅ちゃんだけはいつもの様にオハヨウを言いに来てくれました。
ももたんが死んでしまった事なんて分からないですからね。
でもそれでも少しだけ心が和みました。




沖縄は寒いと言っても内地に比べれば暖かいのでやはり腐敗も進みます。
ももたんがそうなってしまう前に埋葬してあげたかったので今日雨が上がった頃合いを見て苗と鉢を買いに行きました。

砂浴びが大好きだったももたん。
お砂の上にのせ、周りには大好きだったゴチソウを一緒に.....

もう一度お線香を炊いてゴチソウを届けてもらいました。
そして今度はちゃんと言えました。
『ありがとう』って.......


涙と雨と...(後編)_b0113334_20594798.jpg
また絶対逢おうね!帰って来てね!!!
暫くはお空から見守っててね。
小梅ちゃんを助けてあげてね。


大好きなももたん、うちに来てくれてありがとう。
幸せをくれてありがとう。
涙と雨と...(後編)_b0113334_2102061.jpg






ただただ長い文章、最後まで読んで下さって有難うございました。
言葉にはし切れない思いが沢山ありますが、皆様に可愛がって頂きももは幸せだったと思います。
感謝し切れません。
これからも小梅共々よろしくお願いします。
またいずれ縁がありましたら新しい子を迎えようと思っています。
by LOHAS-biyori | 2008-02-20 21:14 | もも